ウエットクリーニングって何?
どんな汚れを落とせるの?
ドライクリーニングと何が違うの?
この記事では、上記の疑問を解決できます。
ウエットクリーニングと聞いて、「水で洗うだけ?」と思った人もいると思います。
洗濯機で洗うような、単純なものではありません。
近所のクリーニングに出して「汗の臭いが取れてない」と感じる人は、一度ウエットクリーニングを検討してみるのもいいでしょう。
そこで今回はクリーニングを利用しようという方に、ウエットクリーニングとは何か、メリットやデメリットを詳しく解説します。
この記事を読めば、ウエットクリーニングで落ちる汚れ、出すべき衣類や注意点がが分かり、効率的にクリーニングを利用するにはどうすればよいかが理解できます。
記事の後半では、実際にウエットクリーニングできる宅配クリーニングを使ってみた結果を紹介していますので、興味のある方は参考にしてくださいね。
ウエットクリーニングの基本的な仕組みとは?
ウエットクリーニングは、水ベースの特殊な洗浄液を使用して衣類をクリーニングする方法です。
水や洗剤の組み合わせにより、衣類の汚れやシミを効果的に取り除くことができます。
ウエットクリーニングは、一般の洗濯方法では取り除けないような頑固な汚れやシミに対して非常に効果的。
この方法では、水と洗剤が化学的反応を起こし、繊維の奥深くに浸透して汚れを浮かせ、衣類から除去できます。
例えば、シルクや羊毛などのデリケートな素材の衣類や、装飾が複雑なドレスやフォーマルウェアなどは、ウエットクリーニングが適しています。
ウエットクリーニングとドライクリーニングの違いは?
結論から言うと、ウエットクリーニングでは水ベースの洗浄液を使用し、ドライクリーニングでは溶剤を使用します。
ウエットクリーニングとドライクリーニングの違いは、使用する洗浄液や溶剤の性質です。
ドライクリーニング | ウエットクリーニング | |
洗い方 | 油性の溶剤で衣類を洗う | 水で衣類を洗う |
落ちる汚れ | 油溶性の汚れ | 水溶性の汚れ |
メリット | 衣類の型崩れが少ない 色落ちが少ない | 風合いを保てる 汗と臭いが取れる |
デメリット | 水溶性の汚れが落とせない | 油溶性の汚れは落とせない 仕上がりが洗う人の技術に左右される |
ウエットクリーニングでは水ベースの洗浄液を使用するため、水溶性の汚れや油分を含む汚れを効果的に取り除くことができます。
一方、ドライクリーニングでは石油系の溶剤を使用し、水で洗えないような水に弱い素材や染料が使用されている衣類をクリーニングします。
ウエットクリーニングのメリット2つ
ウエットクリーニングのメリットを2つにまとめました。
- 衣類の黄ばみを抑えることができる
- 衣類の型崩れや色落ちが少ない
衣類の黄ばみを抑えることができる
ウエットクリーニングは、水ベースの洗浄液と専門的な処理により、黄ばみの原因となる汚れや酸化物を効果的に除去することができます。
例えば、ウエットクリーニングとドライクリーニングの比較研究において、ウエットクリーニングが黄ばみの改善に効果的であることが報告されています。
一つの実例として、白いシャツについた首周りの黄ばみをウエットクリーニングでクリーニングした場合を考えてみましょう。
ウエットクリーニングでは、水ベースの洗浄液が黄ばみの原因である皮脂や汗の汚れを効果的に除去します。
これにより、黄ばみが軽減され、衣類がより鮮やかでクリーンな状態に復元されます。
衣類の型崩れや色落ちが少ない
ウエットクリーニングは衣類の型崩れや色落ちを最小限に抑えるメリットがあります。
水ベースの洗浄液と適切な処理により、衣類の繊維や色素に優しく、衣類の品質を保護します。
水ベースの洗浄液と適切な温度や圧力で処理されるため、衣類の繊維や染料に優しく作用し、衣類の型崩れや色落ちが最小限に抑えることができます。
特に、デリケートな素材や色鮮やかな衣類の場合、ウエットクリーニングは安心して利用できるクリーニング方法です。
ただし、技術のあるクリーニング業者に任せた場合に限ります。ウエットクリーニングは、それだけ高度な技術がいる洗い方です。
ウエットクリーニングのデメリットは?
ウエットクリーニングを利用するうえで、無視できないデメリットを3つ紹介します。
- 高度な技術が必要なので、業者により仕上がりに差が出る
- 油性の汚れを落とすことができない
- ドライクリーニングより料金が高い
高度な技術が必要なので、業者により仕上がりに差が出る
ウエットクリーニングの技術には、衣類の素材や汚れの種類に応じた適切な処理方法や洗浄液の配合が含まれます。
クリーニング業者の技術の差により、衣類の取り扱いや汚れの除去効果にばらつきが生じる可能性があります。
高品質なウエットクリーニングを提供する業者は、独自の技術や品質管理体制を整えており、一定水準の仕上がりを保証しています。
一部の業者では、衣類の取り扱いに慎重さや経験が不足している場合があり、シワや形状の変化が生じたりクリーニング効果が十分でないことがあります。
記事後半に私が実際に利用したウエットクリーニングの結果を紹介しています。どれも満足のいく結果となりました。
油性の汚れを落とすことができない
ウエットクリーニングは主に水ベースの洗浄液を使用するため、水に溶けにくい油性の汚れに対しては限定的な効果しかありません。
油性の汚れが深く染み込んでいる場合や、特に頑固な油汚れの場合は、ドライクリーニングを利用してください。
»ドライクリーニングの仕組みとは?メリット・デメリット、料金の相場も紹介
ドライクリーニングより料金が高い
ウエットクリーニングには専用の洗浄液や設備が必要であり、高度な技術と手間が必要なため料金が高い場合が多くあります。
ウエットクリーニングは手作業が必要な場合があり、繊細な取り扱いや処理方法が求められます。
このため、高度な技術を持つスタッフの給与負担や手間により、ドライクリーニングよりも料金が高くなります。
ウエットクリーニングの金額は業者により全く異なります。
記事後半で、私が実際に支払ったウエットクリーニングの金額をしょうかいしています。
ウエットクリーニングに適した衣類は?
結論から言えば、ウエットクリーニングは専門業者に任せるべきです。
ウエットクリーニングは、職人の高度な技術や充実した設備があってできることで、同じことを自宅で行うことはとても難しいでしょう。
しかし、節約のために自宅で洗えるものは洗いたいですよね。
そこで、今回は自宅の洗濯機で洗うことができる衣類の見分け方について紹介します。
- ウエットクリーニングのマークを確認しよう
- ウエットクリーニングできないものは?
ウエットクリーニングのマークを確認しよう
自宅で水洗いできる衣類は、下記のマークをチェックしましょう。
- ①丸にWと表記
- ウエットクリーニングできる
- ②丸にW、下線が一本
- 弱いウエットクリーニングならできる
- ③丸にW、下線が二本
- さらに弱いウエットクリーニングならできる
- ④丸にW、×
- ウエットクリーニングができない
自宅で水洗いするとき、デリケートな素材は下記の洗濯表示を確認してください。
デリケートな衣類を自宅で洗う場合、普段の洗濯より手間がかかるため、専門業者に依頼するのもおすすめですよ。
ウエットクリーニングできないものは?
ウエットクリーニングは効果的なクリーニング方法ですが、一部の衣類や素材には適していない場合があります。
特に以下のような衣類や素材は、ウエットクリーニングを避けるべきです。
- レザーまたはスエード
- レザーやスエードは水によって変色や変形する可能性があるため、ウエットクリーニングは適していません。
- ファー
- ファーは水で濡れると毛並みが傷んだり、臭いが発生する場合がありますので、ウエットクリーニングは避けるべきです。
- ビーズや装飾品が多い衣類
- ウエットクリーニングではビーズや装飾品が取れてしまう可能性があるため、クリーニングが難しい場合があります。
- 水に弱い染料やプリント
- 染料やプリントが水に溶ける素材やインクを使用している衣類は、ウエットクリーニングによって色落ちや変色する可能性があるため、注意が必要です。
ウエットクリーニングは水ベースのクリーニング方法であり、水に弱い素材や特殊な加工が施された衣類には適していない場合があります。
ただし、業者により上記の素材でもウエットクリーニングできるところもあります。実際に私も革製品を洗ってもらいました。
ウエットクリーニングは自宅でできる?
ウエットクリーニングは専門的な知識と適切な設備が必要なクリーニング方法です。
家庭でウエットクリーニングを行うことは推奨されません。
専門のクリーニング業者に依頼することで、クリーニングの品質と衣類の安全性を確保できます。
素材によっては水によって変形したり、染料が溶けたりすることがあります。
また、洗剤の使用量や洗濯機の回転数を誤ると、衣類の縮みや色落ちが発生する可能性があります。
家庭でのウエットクリーニングのリスク
家庭でウエットクリーニングを行うことのリスクを避けるためには、以下の点に注意しましょう。
- 専門業者に依頼する
- ウエットクリーニングは専門的な技術と設備が必要です。信頼できるクリーニング業者に依頼することで、衣類の品質と安全性を確保できます。
- 衣類のケアラベルを確認する
- エットクリーニングに適した衣類はケアラベルにウエットクリーニングのマークが表示されています。必ず衣類のラベルを確認し、適切なクリーニング方法を選択しましょう。
- 特殊な素材やデザインには注意する
- ウエットクリーニングはデリケートな素材や特殊なデザインの衣類には適していません。レザーやスエード、ビーズや装飾品が多い衣類などは、専門業者に相談して適切なクリーニング方法を選ぶことが重要です。
- 洗濯機でのウエットクリーニングは避ける
- 家庭用洗濯機でウエットクリーニングを行うことはおすすめしません。洗濯機の設定や操作方法によっては、衣類にダメージを与える可能性があります。
ウエットクリーニングは、専門家に任せることが最善の選択です。安全性と品質を重視して、信頼できるクリーニング業者を選びましょう。
ウエットクリーニングの料金と時間
実際に私が利用したウエットクリーニングの料金・時間を紹介します。
ウエットクリーニングの料金は衣類の種類やサイズ、地域によって異なりますが、一般的にはドライクリーニングよりもやや高めです。
具体的な料金はクリーニング業者によって異なるため、事前に見積もりを依頼することや質問をすれば失敗もなくなりますよ。
ウエットクリーニングの料金の目安とは?
下記は私がウエットクリーニングを依頼した時の料金です。
宅配クリーニング | 衣類 | 形式 | 料金 |
ワードローブトリートメント | ジャケット | 一点型 | 5,390円 |
キレイナ | ジャケット(一部革) | 一点型 | 7,700円 |
Lusso | スーツ・マフラー | パック型 | 10,868円 |
パック型クリーニングは、基本送料無料ですが、一点型は上記の値段に送料が含まれます。
送料も含んだ料金は、レビューとともに後半で紹介していますので、興味がある人はチェックしてみてください。
ウエットクリーニングにかかる時間とは?
ウエットクリーニングにかかる時間は、一般的には数日から数週間程度の時間がかかることがあります。
宅配クリーニング | 衣類 | 日数 |
ワードローブトリートメント | ジャケット | 19日 |
キレイナ | ジャケット(一部革) | 23日 |
Lusso | スーツ・マフラー | 17日 |
私の実体験では、注文から受け取りまで2~3週間かかりました。
宅配クリーニングは集荷・受取日時を希望できるので、上記の時間より短縮できる場合もありますよ。
【実体験】ウエットクリーニングに出した衣類はどうなる?
実際に私がウエットクリーニングを利用した3社を紹介します。
ワードローブトリートメントは、依頼された衣類すべてを自社工場で、充実した設備と高い技術でクリーニングします。
ウエットクリーニングは標準でついているので別料金は必要ありません。
ワードローブトリートメントは、店舗に取材に行くくらい、信用している宅配クリーニングです。
»ワードローブトリートメントに直撃取材!高級宅配クリーニングが支持される理由
キレイナはもともと、舞台衣装やドレスなど特殊な衣類を洗う専門業者でした。
洗濯表記がない一部革のジャケットをウエットクリーニングしてもらいましたが、縮みも変色もなくとてもきれいになりましたよ。
特に高級ダウンのウエットクリーニングが評判がよいクリーニング業者です。
»【実体験】一部が革製品のジャケットを宅配クリーニング「キレイナ」に出した結果
ルッソは、ウエットクリーニングをパック型で依頼できる珍しいクリーニングです。
ウエットクリーニングは有料オプションですが、自社工場でクリーニング師が衣類の汚れをどう落とすか見極めて洗濯してくれるので、仕上がりは素晴らしいものでした。
クーポンを活用することで、料金を安くすることができますよ。
利用後にアンケートに答えれば、1,000分のAmazonギフトカードプレゼント。
»【実体験】宅配クリーニングLussoで水洗い|料金・クーポンも紹介
【3社比較】ウエットクリーニングができる宅配クリーニング
宅配クリーニング | 形式 | 料金目安 | ウエットクリーニング | 送料 | 送料無料の条件 | 日数の目安 | 公式ページ |
ワードローブトリートメント | 一点型 | ジャケット:5,900円 パンツ:4,200円 コート:8,500円 シャツ:3,800円 | 無料 | 2,000円 | 20,000円以上 | 2-3週間 | 詳細を見る |
キレイナ | 一点型 | ジャケット:4,400円 パンツ:3,300円 コート:8,800円 シャツ:2,750円 | 無料 | 片道:1,100円 往復:2,200円 | 8,000円以上片道無料 12,000円以上往復無料 | 2-4週間 | 詳細を見る |
Lusso | パック型 | 3点:9,680円 5点:12,980円 10点:23,760円 | オプション:880円/点 | 無料 北海道、離島:2,200円 沖縄:5,500円(税込) | なし | 8日後 | 詳細を見る |
ウエットクリーニングまとめ
今回紹介した重要なポイントをまとめました。
- ウエットクリーニングは衣類の黄ばみを抑え、型崩れや色落ちを少なくする。
- 業者によって仕上がりに差が出る
- ウエットクリーニングは衣類の黄ばみを抑え、型崩れや色落ちを少なくする。
- 業者によって仕上がりに差が出るため、信頼性の高い宅配クリーニングサービスを利用することが重要。
- ウエットクリーニングでは油性の汚れを落とすことができないため、適切なクリーニング方法を選択する必要がある。
- ウエットクリーニングはドライクリーニングよりも料金が高くなることがある。
- 宅配クリーニングサービスを利用すると便利で、クリーニングエースやタカミネットなど信頼性の高いサービスがある。
ウエットクリーニングは衣類の汚れやニオイを根本的に取り除くため、特にデリケートな衣類や柔らかい素材に適しています。
業者に依頼することで高品質なクリーニングが受けられますが、技術の差や料金の面で注意が必要です。
宅配クリーニングサービスを利用すれば、手軽にウエットクリーニングを行うことができますよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。