- 洋服ブラシって意味あるの?
- ブラッシングは洋服の寿命を伸ばすって本当?
- 洋服のお手入れについて詳しく聞きたい
この記事を読めば、上記の疑問を解決できます。
洋服を長持ちさせるには、プロにお任せするクリーニングも大事ですが、日々のお手入れも欠かせません。
お手入れの中でも、ブラッシングは洋服の寿命を左右するくらい重要です。
そこでこの記事ではブラッシングがなぜ必要か、ブラシの選び方・使い方を徹底解説します。
この記事で読んだことを実践することで、正しいブラッシングの知識が身につきます。
すぐに正しいブラッシングの方法を知りたい人は、下記のボタンをクリックしてください。
洋服ブラシのメリットは?【お手入れの効果】
洋服を長持ちさせるためには、ブラッシングが最も重要な作業。
ブラッシングをする効果やメリットは下記の通りです。
- 洋服についたほこりや花粉を落とす
- 毛玉や虫食いの予防
- 繊維に空気を通す
洋服についたほこりや花粉を落とす
洋服の生地の表面は毛羽立ちがあり、そこにほこりが付着します。
洋服ブラシで、服に付着したほこりなどの汚れを落とすことができます。
コロコロやエチケットブラシを使う人もいますが、表面の汚れしか取れないため、洋服ブラシの代用にはなりません。
洋服ブラシなら、生地に引っかかったほこりや花粉を掻き出すことができます。
洋服ブラシをかけることにより、スーツについたほこりや花粉を落として、清潔感を保つことが出来ます。
毛玉や虫食いの予防
洋服の素材のウールやカシミアは、動物の毛を織った物です。
ブラッシングをすることで、生地の繊維の流れを整えることができるので、結果的に毛玉防止に繋がります。
また、虫はウールやカシミアなどの線維を好んで食べるので、ブラッシングで落とすことにより、虫食い防止にも役立ちます。
繊維に空気を通す
ブラッシングをすることで繊維に空気を通して、生地が持つフワッとした質感を保つことが出来ます。
ブラッシングは、汚れを取るだけではなく、生地の質を保つためにも大きな意味があります。
日々のブラッシングで、汚れ落とし・虫食い防止・生地の手入れができるので、やらない理由はありません。
洋服ブラシのかけ方【ステップで解説】
洋服のブラッシング方法について、大切なことは下記の3つのポイントです。
- 下から上へほこりを掻き出すようにかける
- 上から下へ毛並みを整えるようにかける
- ブラッシングに力を入れすぎない
スーツ・スラックスを豚毛ブラシを使い、ブラッシングしていきます。
Step1.洋服ブラシを下から上に向かってかける【汚れを取る】
まずは、洋服ブラシを上着の下から上に向かってかけます。
生地の流れに逆らってかけることにより、ほこりをかき取ることができます。
ブラシをかけるとき、力を入れすぎないように注意してください。
力を入れすぎると、逆に生地を傷めてしまいます。
この「下から上」の作業を、襟の裏などスーツ全体にしてください。
ブラシは小刻みに動かすことで、力加減を調節しましょう。
Step2.洋服ブラシを上から下に向かってかける【繊維を整える】
スーツ全体の汚れを取ったら、今度は逆にブラシを上から下にかけてください。
先ほど下から上にブラシをかけたことで、生地の繊維が逆立っている状態です。
今度は、上から下にかけることによって、生地の繊維を整えることができます。
こちらも襟や背中、袖などスーツ全体にブラシをかけましょう。
Step3.スラックスも上着と同じようにブラシをかける
スラックスの場合は、裾からウエストにかけて生地に詰まった汚れを掻き出してください。
その後、今度は裾からウエストにかけてブラシをかけ、生地の繊維を整えます。
こちらも小刻みにブラシを動かし、力を強くしすぎないようにしましょう。
洋服ブラシをかける頻度は?
洋服のブラッシングは、一回着用するごとにしてください。
洋服の生地には、目には見えなくても、小さいほこりや花粉がついています。
ブラッシングを怠れば、生地に汚れが溜まってしまいます。
汚れが溜まると虫食などの原因にもなりますので、結果的に洋服の寿命を短くしてしまいます。
ブラッシングは慣れれば5分もかかりません。
仕事から帰宅した後で面倒ですが、大事なスーツが長持ちするなら、やって損はないですよ。
【ブラッシングより重要】太いハンガーを使おう
ブラシをかけ終えたら、最後はハンガーにかけましょう。
ハンガーは肩の部分が太いものを選んでください。
針金のようなハンガーに洋服をかけると、型崩れを起こしてしまいます。
例えるなら針金ハンガーはパイプ椅子。太いハンガーは高級リクライニングチェアです。どちらに座ればお尻が痛くなるかは、明白ですね。
素材で決める洋服ブラシ【生地で使い分け】
洋服ブラシの素材には、主に馬毛と豚毛の2種類があります。
結論から言うと、繊細な生地は馬毛、しっかりした生地には豚毛のブラシがおすすめです。
洋服ブラシに使われる素材は、下記の通りです。
- 馬毛:カシミアなど繊細な服
- 豚毛:ウールなど硬い生地の服
馬毛と豚毛の違いを解説
動物の毛 | 特徴 | 衣類の素材 | 価格 |
馬毛 | 毛が細く柔らかい | カシミアなど繊細な生地 | 高い |
豚毛 | 毛が硬くハリがある | ウールなどしっかりした生地 | 安い |
馬毛はカシミアやメリノウールなど柔らかい生地に向いています。
反対に、豚毛はウールなどの硬い生地向け。
なので、硬い豚毛のブラシをカシミアの洋服に使うと、生地が傷つき毛玉ができやすくなります。
馬毛が良いというわけではなく、洋服の生地によって、ブラシを使い分けましょう。
カシミア・メリノウールなら馬毛ブラシ
馬毛ブラシの毛は柔らかく、カシミアやメリノウールの生地をブラッシングすることに向いています。
私が使用している馬毛ブラシは、ショージワークスのCB-2(カシミヤ・シルク用)。
カシミアやシルク専用の柔らかい毛を使っているので、馬毛ブラシはデリケートな洋服のメンテナンスに最適です。
スーツ・ローゲージニットなら豚毛ブラシ
豚毛を使った洋服ブラシは、馬毛と違い使っている毛が硬いです。
豚毛ブラシは、スーツなど硬いウール素材の汚れを落とすのに最適。
しっかり汚れを落とし、硬い生地の繊維を整えることができます。
私が使っているのは10年くらい前に購入した豚毛ブラシ。
一度買えばずっと使えるので、コスパ良しです。
洋服ブラシはどこで買えるの?
洋服ブラシを購入できるお店をまとめました。
- ネット通販
- ・Amazon
・楽天市場 - ショップ
- ・無印料品
・Loft
・東急ハンズ - 百円均一ショップ
- ・ダイソー
・キャン★ドゥ
・セリア
洋服ブラシの取扱店は多いので、意外と入手は簡単です。
購入するときは、前述したようにブラシタイプで、毛の種類(馬・豚)をチェックしておきましょう。
もし近所にテーラー(高級店じゃなくても全然OK)や紳士服量販店などがあれば、そこで販売しているブラシを購入すれば安心。
私が持っている豚毛ブラシも、街のテーラーで1,000円くらいで購入したものです。10年間使用しているため、完全に元は取れましたね。
洋服ブラシの洗い方
定期的に洋服ブラシ自体もお手入れしましょう。
洋服ブラシを使い続けると、ブラシにも汚れが溜まってきます。
小まめにブラッシングしても、ブラシが汚れていれば、スーツに汚れを移してしまうことになりかねません。
お手入れには金くしを使う
洋服ブラシに溜まった汚れを落とすには、ペットの抜け毛を取るために使われる金くしを使いましょう。
この金くしをつかい、ブラシにたまった汚れを掻き出します。
写真のとおり、めっちゃ汚れが取れましたね。
このように定期的にブラシ自信もお手入れしてあげてください。
洋服ブラシは木材と動物の毛で作られています。
水洗いをすると木が反ってしまったり、天然の毛だからこその臭いが出てしまいます。
金ぐしは、ペット用のものをAmazonで1,000円で購入しました。
【代用可能!】洋服ブラシの代わりにほこりを取る方法
洋服ブラシを持っていなくても、代わりにほこりを取る方法を知っていますか?
その方法は下記の通り。
- 水で濡らした手でホコリを取る
- スポンジを使う
- 輪ゴムを使う
水で濡らした手でホコリを取る
手に水をつけて、スーツの表面をなぞってみてください。
それだけで、驚くほどほこりが取れます。
ただし、手をよく水で洗って、水もある程度きってからやってください。
決して、ビチャビチャの手でやらないようにしてくださいね。
スポンジを使う
スポンジはお皿を洗うスポンジで十分です。
スポンジの柔らかい方で軽くこするだけで、簡単にホコリが取れますよ。
効果はエチケットブラシ並みです。
輪ゴムを使う
スーツに輪ゴムを直接当てて、コロコロと転がしてみてください。
それだけで、ホコリがゴムに吸着してホコリが取れます。
ただし、強い力で行うとスーツの繊維が傷つくので注意が必要です。
スーツのクリーニングはいつ出す?【ブラシでも取れない汚れ】
スーツ表面のほこりや汚れ対策は、毎日のブラッシングで十分ですが、シミや汗の汚れを落とすことはできません。
スーツを清潔に保つには、定期的にクリーニングに出す必要があります。
スーツをクリーニングに出す頻度は、3ヶ月に一回が理想的。
夏場などは、汗を書きやすいので20-30回着用して出せば、汗の汚れや臭いが溜まることはありません。
忙しい人におすすめの宅配クリーニング
スーツをクリーニングに出す理想的な頻度が、3ヶ月に一回とはいえ、忙しい人にはクリーニングに出すこと自体が面倒くさいですよね。
そういう場合、宅配クリーニングを選んでみてはいかがでしょうか。
宅配クリーニングなら、24時間受付できて、自宅からクリーニングを郵送で出すことが出来ます。
ただし、宅配クリーニングは多くの業者がサービスを展開していて、初めての人はどれを選んでいいのか大変悩むでしょう。
宅配クリーニングの選び方をまとめています。興味がある人は、チェックしてみてください。
洋服の寿命が決まるブラッシングまとめ
今回の記事のおさらいです。
- 洋服はほこりや花粉が付きやすい
- ブラッシングは汚れを落とすだけじゃない
- 繊維に空気を含ませ、生地本来の風合いが出る
- 毛玉、虫食いの防止になるので、結果的に洋服が長持ちする
- 理想は、一度着たら保管する前にブラッシングする
- 仕事用ウール素材のスーツには、豚毛がおすすめ
- カシミアなど繊細な生地には、馬毛がおすすめ
スーツを長持ちさせるためには、クリーニングで定期的に汚れを落とす必要があります。
しかし、スーツの寿命はブラッシングで決まるといっても過言ではありません。
毎回の作業は面倒ですが、これだけで洋服の寿命が長くなるのだから、かなりコスパが良い作業です。
もちろん汗やシミは洋服ブラシで落とせないので、その場合はクリーニングにだしましょう。
このブログでは、宅配クリーニングのレビューを紹介しています。興味がある人はチェックしてみてください。