- スーツを保管する時に気を付けることは?
- 普段からのケアは何をすればいいの?
- スーツを長持ちさせる保管方法があれば知りたい!
この記事では、上記の悩みを解決できます。
スーツは、ビジネスシーンで重要な役割を担うアイテムの一つです。
しかし、多くの人はスーツを適切に保管する方法を知らないため、スーツがクリーニング後にシワだらけになったり、すぐに劣化することがあります。
そこでこの記事では、スーツをなるべく長くきれいに使うための保管方法や、毎日行うべきケア方法について紹介します。
この記事を読んで実践することで、スーツの正しい保管方法とケア方法がわかり、大切なスーツを長く使うことができますよ。
また、オーダースーツを何着も購入してきた私が愛用する、スーツのケアにおすすめのアイテムも紹介します。
【日常編】ルーティン化すべきスーツのお手入れ方法
まずは、毎日スーツを着るうえで、最低限これだけはやるべきお手入れ方法について紹介します。
- ポケットの中身はすべて出す
- ブラッシングでほこり・汚れを落とす
- スーツ用ハンガーにかける
- 一日汗を乾かしてから押し入れに入れる
- スチームアイロンで手入れをする
ポケットの中身はすべて出す
保管する時は、名刺やペンなどスーツのポケットからすべての物を出しましょう。
スーツに物を入れたまま保管すると、物の重さでスーツが型崩れを起こします。
帰宅したらすぐに、ポケットの中の物を全部出すことを習慣にしてくださいね。
ブラッシングでほこり・汚れを落とす
一度スーツを着て外に出ると、スーツには多くのホコリや花粉が付いています。
スーツについたほこりや花粉をそのままにしておくと、虫食いの原因にもなるので、一度着たスーツはブラッシングしましょう。
洋服ブラシがない場合、濡れた手やスポンジで代用できますが、できるだけ専用の洋服ブラシを使うべきです。
洋服ブラシの使い方、種類についてまとめています。興味がある人は下記の記事を参照してください。
スーツ用ハンガーにかける
スーツは必ず、肩の部分が太いスーツ専用のハンガーにかけて保管しましょう。
細い針金のようなハンガーを使うと、スーツが型崩れを起こしてしまいます。
どんなにクリーニングをして、毎日のケアを頑張ってもハンガーが細いと意味がないといっていいくらい、ハンガーはスーツを長持ちさせるために重要です。
- 肩幅に合ったサイズを選ぶ
- スーツ用ハンガーには、S、M、Lなどのサイズがあります。スーツの肩幅に合ったサイズを選ぶことで、スーツの形を維持することができます。
- 丸い肩当てが付いているものを選ぶ
- スーツ用ハンガーには、丸い肩当てが付いているものがあります。この肩当てはスーツの肩を優しく支えるためのもので、スーツの形を保つことができます。
- 木製のものを選ぶ
- プラスチックのハンガーは安価で軽量ですが、スーツの重みに耐えられず、スーツの形を維持することができません。木製のハンガーは強度があり、スーツの形を維持することができます。
スーツ以外にも、ズボンに合わせたハンガーもあります。
ズボン用のハンガーには、ズボンの膝下にクリップが付いたものがあるので、衣類に合わせた適切なハンガーを選ぶことで衣類を綺麗に保つことができますよ。
なかなか思うようなハンガーが見つからない場合、最低でも肩の部分が太いハンガーを使ってください。
一日汗を乾かしてから押し入れに入れる
一日着たスーツは、目には見えませんが、多くの汗を吸っています。
その汗を通気性が悪いクローゼットに入れておくと、黄ばみやカビの原因に!
生地を傷める危険がありますので、着たスーツはすぐにしまわないで、部屋の中で風通しの良い場所に丸一日干してください。
スチームアイロンをあてる
スチームアイロンは、毎日行う必要はありません。
スーツにスチームアイロンをあてると、どのような効果があるのか解説します。
- シワを取り除く
- スーツは、日常的に着用しているとシワができやすい衣服の一つです。スチームアイロンを使うことで、スーツの表面に蒸気をかけることができ、シワを簡単に取り除くことができます。これにより、スーツをよりきちんと見せることができます。
- 衣服に菌を減らす
- スチームアイロンは、表面の菌を減らすことができます。スーツは、通常、一週間以上着用することがあります。着用中に、汗や埃が付着することがあります。スチームアイロンを使用することで、これらの不純物を除去し、衣服を清潔に保つことができます。
- 洗濯せずに汚れを除去する
- スーツを洗濯することはできますが、頻繁に洗濯することはお勧めできません。スチームアイロンを使用することで、汚れを簡単に除去することができます。例えば、食べ物の汚れが付いた場合、湿らせた布をスチームアイロンであてることで簡単に取り除くことができます。
- 衣服を消毒する
- スチームアイロンは、繊維に残留している細菌を除去することができます。これは、感染症が広がっている時期には特に重要です。スーツを消毒することで、健康的な状態を維持することができます。
しかし、スチームアイロンを使用する際には、スーツの素材に合わせた温度を設定し十分に湿らせた布を使用することが重要です。
素材や温度を間違えると、スーツを傷めてしまうことがありますので、気を付けてくださいね。
【長期編】スーツの保管の仕方
衣替えなど長期のスーツの保管が必要になった場合、スーツが長持ちする正しい保管方法を解説します。
- クリーニングで汗抜きをする
- クリーニングのビニールカバーはすぐに外す
- スーツを保管する時は不織布カバーを使う
- 保管するときは、ボタンを外す
クリーニングで汗抜きをする
ワンシーズン着たスーツは、しっかりと汗を吸っています。
汗を取らずに長期保管すると、たまった汗が原因で黄ばみやカビの原因に!
なので、長期保管前にはクリーニングに出し、汗抜きすることをおすすめします。
クリーニングの汗抜きは、汗抜き加工とウェットクリーニングの2種類があります。
汗抜き加工 | ウエットクリーニング | |
洗い方 | 特殊な溶剤で洗う | 水を使って洗う |
メリット | 色落ち・型崩れ・縮みが少ない 料金は安い | 洗浄力が高い |
デメリット | 洗浄効果がウエットクリーニングの3割ほど | 仕上がりが技術に左右される 料金が高い |
使い分けとしては普段使いのスーツは汗抜き加工、オーダーメイドやはブランドのスーツはウエットクリーニングがおすすめ!
クリーニングのビニールカバーはすぐに外す
クリーニングした時についているビニールカバーはすぐに外しましょう。
ビニールカバーは通気性が悪く、このままクローゼットに入れると湿気でカビの原因にもなります。
ビニールカバーを使うくらいなら、そのままクローゼットに入れる方が湿気防止になるので、安心ですよ。
スーツを保管する時は不織布カバーを使う
不織布カバーは、通気性が高く、防塵性や防水性にも優れているためスーツの長期保管に優れています。
ただし、不織布カバーはビニールカバーより高額で、クリーニング店によっては扱っているところが無かったり、有料であったり様々。
私が利用した宅配クリーニングで、不織布カバーが無料でもらえる業者はワードローブトリートメントとクリーニングモンスター。
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保管するときは、スーツのボタンを外す
スーツを長期保管する場合、スーツのフロントのボタンは外しておくべき理由を解説します。
- ボタンに負担がかからないようにするため
- スーツのボタンは、長期間留めたままにしておくと、留め金に負担がかかり、破損する可能性があります。特に、ボタンが金属製の場合や、ボタンとジャケットの生地が厚手の場合は、留めたままにすると留め金に負担がかかりやすく、破損しやすくなります。そのため、長期間保管する場合には、ボタンを外しておくことが推奨されます。
- 通気性を確保するため
- スーツを保管する際に、通気性を確保することが大切です。ボタンを留めたままにしておくと、ジャケットの内側に空気が入りにくくなり、湿気がこもりやすくなります。湿気がこもると、カビや臭いの原因になるため、ボタンを外しておくことで、通気性を確保することができます。
- シワを防ぐため
- スーツをハンガーにかけたまま保管すると、重力によってシワができてしまいます。ボタンを外しておくことで、ジャケットの中に空気が入りやすくなり、シワを防ぐことができます。
ただし、短期間での保管であれば、ボタンを留めたままにしておくことが問題ない場合もあります。
長期間保管する時は、ボタンにも気をつけることが大切です。
経年変化によるスーツの変化
スーツは長期間保管することで、経年変化により劣化してしまうことがあります。
スーツが劣化する一般的な原因として紫外線、湿気、ほこり、虫食いなど。
- 紫外線
- 紫外線によってスーツの色が褪せたり、素材が劣化したりすることがあります。
- 湿気
- 湿気がスーツに付着することで、カビや臭いの原因になることがあります。
- ほこり
- ほこりが付着することで、スーツの生地が傷ついたり、毛玉ができることがあります。
- 虫食い
- 虫食いは、スーツの生地が食われて穴が開くことがあります。
スーツの劣化を防ぐ方法としては、以下の点に注意することが大切です。
- 湿気の多い場所を避ける
- ほこりの多い場所を避ける
- 防虫剤を使用する
- 定期的なクリーニングを行う
- スーツをこまめに着替える
温度や湿度によるスーツの変化
スーツの生地には、温度や湿度によって変化する性質があります。
温度や湿度が高くなると、スーツの生地が縮んだり、型崩れしたりするので注意!
逆に、温度や湿度が低くなると、スーツの生地が伸びたり、しわが寄ったりすることがありますので気を付けてくださいね。
温度が高い | スーツの生地が縮んだり、型崩れしたりする カビや臭いの原因になる |
温度が低い | スーツの生地が伸びたり、しわが寄ったりする スーツの生地がカサカサになり、パリパリと割れたりすることがある |
一日の温度の変化が少なく、湿度の低い場所で保管することが大切!
スーツを保管する際の適切な温度や湿度
スーツを保管する際には、適切な温度と湿度の管理が重要!
温度が高すぎると生地にダメージを与え、湿度が高すぎるとカビや菌の繁殖をうながしてしまいます。
一般的には、スーツを保管する場所の温度は15〜25℃、湿度は50〜60%が適切とされていますので参考にしてくださいね。
温度 | 15〜25℃ |
湿度 | 50〜60% |
押し入れに防虫剤を入れる
防虫剤によって虫食いの予防になりますが、防虫剤の種類によっては、スーツに染み込むことで色落ちや変色を引き起こす場合があります。
また防虫剤を直接スーツに付けたまま保管するとスーツに傷がついたり、匂いが移ったりする場合があるため、防虫剤を使用する際にはスーツと直接触れないようにしましょう。
防虫剤によって虫害を完全に防止することはできないため、、数か月ごとにスーツを取り出して確認し、必要に応じて防虫剤を交換してください。
防虫剤はフックでひっかけることができるタイプがおすすめ。
クリーニングの長期保管サービスとは?
スーツをクリーニングの保管サービスに預けるメリットについて解説します。
- スペースの節約
- クリーニング済みの衣類や布団などを自宅で保管すると、収納スペースが圧迫されることがあります。クリーニングの保管サービスを利用することで、自宅の収納スペースを節約することができます。
- 衣類の管理が楽になる
- リーニングの保管サービスを利用することで、自宅で衣類の管理をする手間や時間を省くことができます。保管業者が衣類の管理を代行するため、自分で管理する手間がなくなります。
- 衣類の劣化を防ぐ
- クリーニングの保管サービスを利用することで、衣類の劣化を防ぐことができます。衣類を長期間保管する場合、湿気や紫外線、虫害などによって劣化が進むことがありますが、保管業者が適切な環境で衣類を保管するため、劣化を防止することができます。
- 適切な処理を行ってくれる
- クリーニングの保管サービスを利用する場合、保管業者が衣類の種類や素材に合わせた適切な処理を行ってくれます。また、必要に応じてシミ抜きや修繕なども行ってくれるため、衣類を長く使い続けることができます。
私のように、6畳1Kの狭い収納しかない人や、自分でスーツを管理できない人におすすめのサービスです。
スーツ保管のおすすめクリーニングについてまとめています。興味があればチェックしてみてください。
スーツを長持ちさせる保管方法まとめ
この記事のおさらいです。
- スーツは、クリーニング後に保管することが望ましい
- クリーニングのビニールカバーはすぐにはずす
- 不織布カバーを使う
- 長期保管の時は、スーツのボタンをはずす
- 太いスーツ専用のハンガーを使う
- スチームアイロンをあてる
- スーツを保管する場所には、温度や湿度に注意しましょう
スーツの保管は、スーツを美しく保ち長く使えるために非常に重要!
適切な保管方法を知っていれば、スーツの寿命を延ばし、いつでもクリーンな状態で着ることができます。
この記事で紹介したスーツの保管に関するポイントを念頭に置いて、自分に合った方法を見つけてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。